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【板倉あつし 菜湯紀】伊豆の極上温泉「船原館」と不思議な名物「わさび鍋」

 中伊豆船原温泉「ものわすれの湯 船原館」は自家源泉から空気に一切触れることなく浴槽の足元に届く、加熱、加水、循環濾過(ろか)、消毒とは全く無縁の正真正銘の原泉かけ流し。泉質は単純温泉と表示されるが、ズシリと重く濃厚で「ものわすれ」してしまうのもうなずける極上温泉。

 露天風呂とつながる120センチの深さの「たち湯」でフロートを使って「たゆたう」一時もこの宿の人気コンテンツ。温泉は毎日換水清掃だから新鮮で清潔なうえ、客室を8室に減らして密を避けているのでコロナ対策も万全。

 源頼朝の巻狩の際の食事にちなんだという「お狩場焼き」は、とうもろこし、バレイショ、ナス田楽、そばがきのお焼き、黒米もちを囲炉裏で焼いて食べる名物。そして、この宿考案の「わさび鍋」は、修善寺産の生湯葉、船原産のシイタケ、三葉、ゴボウ、合鴨に大根おろしと天城産生わさびをこれでもかという程かけまわす。

 加熱するとワサビの辛味がマイルドになるから不思議だ。ロビーでは昭和レトロなステレオセットでレコードを聴くこともできるから、ほんわかと癒やされる。(一社)プレスマンユニオン理事/カリスマ温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■「ものわすれの湯 船原館」 静岡県伊豆市上船原518の1。0558・87・0711。平日2人1室1泊2食1万3500円から。詳細はWEBで。

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