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【BOOK】できることをやった結果、自信・謙虚・挑戦 芥川賞作家・遠野遥さん『破局』 (1/3ページ)

 新人賞デビューから2作目にして芥川賞作家となった遠野遥さん。「芥川賞は候補になってもおかしくないと思っていた」と作品への自信をのぞかせたが、一方で「僕はまだ新人なので」と謙虚に語ってくれた。(文・竹縄昌 写真・渡辺照明)

 --受賞して周りの反響はいかがですか

 「コロナの影響で会う機会もあまりないので、そんなにはないですね。知らない人がツイッターとかインスタグラムでメッセージをくれることが多いです」

 --候補になったときの心境は

 「候補になってもおかしくないな、と思っていました。ただ、(芥川賞同時受賞の)高山羽根子さんは受賞するだろうと思っていて、高山さんと一緒の受賞ならありえるけど、僕の単独受賞はないと思っていました」

 --デビュー作では女装する男性、今回は元ラガーマンで主人公が対極的ですが、何か狙いが

 「いえ、対極にしようとは思っていなくて、ラグビーのルールを知っていたので、それを適応させると人物は自然にマッチョになったところもあるんです。そのとき書けるものを書いたらああなった感じです」

 --自分のルールにこだわる主人公・陽介にはいろいろな評価が。でも嫌わないで、と

 「親しみを持ってもらったほうがいい気はしますよね。(陽介は)嫌な面もあるが、それだけの人じゃないと思います。無理に理解しようとする必要もないと思いますが」

 --彼の言葉、行動には笑いを誘うところがあります

 「意外にそういう声があって、笑ってもらえてよかったです。狙ってはいなくて、逆にもっとシリアスに捉えられるかなと思っていました」

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