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東京駅「グランスタ東京」 駅ナカで酒造場見学や美術鑑賞も

 JR東京駅に商業施設「グランスタ東京」(東京都千代田区)が開業した。丸の内と八重洲を結ぶ「北通路」周辺を整備して生み出したスペースに新たにオープンした店と既存店を合わせた約150店舗を、駅ナカの主に改札内で展開。酒造場見学や美術鑑賞などさまざまな体験もできる。

 山手線や京浜東北線が行き交うホーム下の1階と地下1階を利用した施設。吹き抜け空間の広場「スクエア ゼロ」の中央にはデジタルサイネージ(電子看板)があり、青森の名所の紹介に、ふと旅情をそそられる。

 広場で鉄道関連資料のショーケースを見つけた。1965年に製作されたブルートレインの模型などを展示しており、寝台の一つ一つまで丁寧に作り込まれた車両に思わず見入ってしまう。

 地下1階を進むと、ガラス越しにタンクが目に入った。「はせがわ酒店」(東京)の東京駅酒造場だ。洗米から発酵、瓶詰めまでの全工程をわずか約23平方メートルのスペースで行い、どぶろくや清酒を製造している。瓶に清酒が注がれ、詰められていく様子は見飽きない。

 近くにカカオの実を飾った店を見つけた。コロンビアでカカオの生産指導に取り組む小方真弓さんとJR東日本フーズが連携した「カカオハンターズ プラス」だ。同国の4地域のカカオを使った板チョコが売りで、鈴木苑子店長は「産地により、味わいが全く異なる。カカオが個性豊かなことを伝えたい」と話す。

 1階に上がり、美術雑貨店「ビニール」へ。現代のアーティストの作品を展示するギャラリーを併設し、この日は東京をテーマに、10人のグループ展が開かれていた。昭和ムードが漂うイラストや東京の生き物をポップに描いた作品からあふれるエネルギーを感じた。

 【メモ】「カカオハンターズ プラス」で販売する「オムレットチョコバナナ」(1個432円)は多い日に300個以上売れる人気商品だ。

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