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【コロナ・インフル W流行に“賢く”備える】無症状感染者「最大60%」の盲点 マウスシールドだけでは対策不十分 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスへの感染を防げば、インフルエンザも予防できる可能性がある。これは先に冬を迎えていた南半球のオーストラリアでインフルエンザの感染が極端に減ったことからも推測できることだ。

 予防の一歩は、新型コロナ特有の怖さを改めて知ることだろう。「インフルエンザと異なるのは、無症状患者が自分の感染を知らずに、外で行動して感染を広げていることにあります」と聖路加国際病院(東京都中央区)呼吸器内科の仁多寅彦医師は懸念する。

 無症状感染者の多さは新型コロナでは突出しており、インフルエンザのそれと比べると、新型コロナでは最大60%に上り、インフルエンザでは10%にとどまる。また、無症状期間のウイルス量は新型コロナでは多く、かつ感染力も強いが、インフルエンザではウイルス量は少なく感染力も弱いとされる(日本感染症学会提言)。

 その無症状が盲点となったとみられる感染例は後を絶たない。

 さいたま市の劇団で今月、明らかになった65人規模のクラスター(感染者集団)も、無症状患者が広げた例といえそうだ。報道によると、劇団もさまざまな予防策を施す中で、透明フィルターで口の周辺を覆うマウスシールドなどを着用して稽古していた。しかし、マウスシールドの下にマスクをつけていなかったため、息が漏れて飛沫感染が拡大したとみられている。稽古場の換気も1時間に1回ほどしていたが、結果的にそれも不十分だった。

 医療現場ではマウスシールドは原則、採用されておらず、使われるのはフェイスシールドだ。「聖路加国際病院ではもちろんそうですが、新型コロナの患者や感染疑いの患者に接するときは、医療用のマスクの上にフェイスシールドを装着するのが基本です」(仁多医師)。

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