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【マンガ探偵局がゆく】少年・宮崎駿が夢中になったマンガは? 和風アメコミの傑作・福島鉄次『沙漠の魔王』 (1/2ページ)

 今回は謎解きの依頼だ。

 「先日、レンタル・ビデオ店で借りてきた宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』を見ていたら、ちょうど居間にいた祖父が、『ああ、この監督は子供の時に〈サバクマホウ〉を読んでいるね』と言い出しました。祖父はそのまま最後まで一緒に見て、『やっぱりね。飛行石だよ。間違いない』と謎の言葉を残して、部屋に戻ってしまいました。〈サバクマホウ〉って何なんですか? 謎を解いてください」(スタジオジブリファン・18歳)

 

 依頼人のおじい様は、宮崎駿監督と同世代なのだろう。「サバクマホウ」とは、1941年1月生まれの宮崎監督が小学校4~6年生にかけて夢中になった、と語っている福島鉄次の冒険絵物語『沙漠の魔王』のことだ。

 秘密の香木を焚くと巨大な魔王・ブラダが助けに現れる魔法の香炉を手に入れたボップ少年の冒険を描いたファンタジー活劇。アラビアンナイトの世界から抜け出たような魔王、謎の飛行艇やジェット戦闘機、怪ロボット兵たち、恐竜…。破天荒なストーリーとアメリカンコミックを思わせる迫力満点の絵と極彩色に彩られた『沙漠の魔王』は、秋田書店の月刊誌「少年少女冒険王」1949年から56年まで連載され、看板作品として53年新年号で公称55万部と同誌を少年雑誌ナンバーワンに押し上げる原動力になった。

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