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【がんと診断されたときの対処術】難治性のがんでも薬物と放射線の併用で手術が可能 日々進歩する治療法の把握も大切 (1/2ページ)

 がんと診断されて、治療の選択で迷うことはないだろうか。たとえば、大腸がんと診断されて、「大腸内視鏡による切除を行います」といわれるとわかりやすい。だが、「手術が必要です」といわれ、その方法に、お腹を開く「開腹手術」、お腹に複数の小さな穴を開けて、腹腔鏡という棒のような医療機器を使う「腹腔鏡手術」、さらには、腹腔鏡の代わりにロボットアームの先端を腹部に入れ、遠隔操作で行う「ロボット支援手術」と、複数の方法があるような場合だ。

 新しい技術が良いように思えるが、医療機関によっては、ロボット支援手術を行っていないところもある。どのように治療の選択は考えればよいのか。

 「がん連携診療拠点病院の中には、専門施設ならではの治療法があります。その治療を受けるために、セカンドオピニオンではなく、転院を希望される患者さんもいます」

 こう話すのは、がん・感染症センター都立駒込病院の神澤輝実院長。神澤院長は膵がんの診断・治療を数多く行い、膵がんと間違われやすい「IgG4関連疾患」の診断・治療で世界を牽引している。「IgG4関連疾患」は、自分の免疫が関わる病気だが、膵臓などにコブを形成するため、がんと間違われやすいのだ。

 「難治といわれるがんに対する治療は、施設によって異なるのです。病変の進展度で手術が適用でない膵がんでも、当院では、がんが局所に限定されていれば、薬物療法と放射線療法を併用し、がんが縮小したときには手術を適用します」

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