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【がんと診断されたときの対処術】難治性のがんでも薬物と放射線の併用で手術が可能 日々進歩する治療法の把握も大切 (2/2ページ)

 一般的に「手術はできません」といわれるがんに対しても、薬物療法と放射線療法を組み合わせることで、手術を可能にしている医療機関がある。このように医療機関によって治療法や治療方針などが異なるため、自分でも調べることが重要になる。だが、ネットには溢れるほど情報があり、必ずしも正しいものばかりではない。そこで、神澤院長は、がんの基礎知識やサポート、がんの種類別の最新の診断法や治療法について、『がんと闘う病院 都立駒込病院の挑戦』(講談社刊)にまとめたという。

 「基礎知識を学んでいただくことで、進行がんに対する新しい治療法についても理解しやすくなると思います」

 たとえば、放射線治療では、近年、ピンポイント照射可能な「強度変調放射線治療(IMRT)が、免疫チェックポイント阻害薬の併用で、治療成績が向上しているという。さらに、免疫にアプローチする「CART(カーティー)療法」(別項参照)など最先端の医療も登場している。

 「がん治療は進歩しています。新しい治療を知り、適用か否かをセカンドオピニオンで聞くことも大切です」

 自分で納得できるがん治療の受けた方は、次回紹介する。(安達純子)

 ■「CAR-T(カーティー)療法」とは

 患者の体内からリンパ球を取り出して改変した遺伝子を導入し、がん細胞をより強く攻撃するリンパ球に変えて、体内に戻す治療法。2019年、商品名「キムリア」がB細胞リンパ球のがんを対象に保険適用された。都立駒込病院を含め、全国13施設で治療ができる(20年5月現在)。※「がんと闘う病院 都立駒込病院の挑戦」(講談社刊)から抜粋

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