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【食と健康 ホントの話】夜間頻尿を悪化させる「塩分」に注意…飲水量の増加と高血圧で悪影響 睡眠の質低下や高齢者の転倒・骨折リスク上昇に (1/2ページ)

 就寝後に1回以上、排尿のためトイレに起きる「夜間頻尿」。加齢とともにその回数が増えていき、睡眠の質が下がったり、高齢者の転倒・骨折リスクも高まったりする。さらには、夜間の排尿回数と高齢者の死亡率は関係しているという、日本の研究報告(平成22年東北大学泌尿器科中川晴夫医師)もある。

 夜間頻尿の原因は、夜間多尿(尿量が多い)、膀胱容量の減少(貯めておけない)、睡眠障害(わずかな尿意で起きてしまう)の3つに分けられる。とくに夜間多尿は、夜間頻尿の原因の80%以上を占める。

 夜間多尿の原因として、水分の摂り過ぎを前回挙げた。日中に2リットル以上の水分を摂ることで血液をサラサラに(粘度を下げる)し、脳梗塞などの血管の詰まりを予防しようとするためだ。

 しかし近年の研究では、水分を多く摂ることが脳梗塞を予防するという明確なエビデンスはないことがわかっている。そのうえ、夜間頻尿を引き起こす原因の1つとなっている。飲水の指標は、体重の2~2・5%。60キロの人で1・2リットル程度だ。

 ところで、夜間多尿の原因は水分の摂り過ぎだけではない。「足は第2の心臓」と呼ばれるように、日中は、足の筋肉を動かすことによって下肢の水分は心臓に戻される。しかし、筋肉量の少ない高齢者や、腎臓病、心臓病などの人は、下肢に水分が貯まり、むくみがちに。

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