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【今から始めよう!70代まで働く健康術】骨代謝UPが臓器を守る! まずは無理のない範囲で「歩く・階段上る・ストレッチ」 (1/2ページ)

 スポーツの秋は、日頃の運動不足を解消する格好の機会になる。では、なぜ健康に運動が必要なのか。肥満解消、血流改善などいろいろな理由があるが、今回紹介するのは「骨」だ。

 「骨の健康を維持するためには、運動習慣が欠かせません。骨は、単なる身体を支える機能ではなく、血液や免疫細胞を作り、骨から出る分子が他の臓器に影響を与えていることも、近年明らかになっています」

 こう話すのは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学分野の中島友紀教授。骨の研究を数多く手掛け、日本骨代謝学会の理事を兼務する。

 「たとえば、骨から出る分子が高血糖を制御し、脳で食欲を抑える働きや、逆に食欲を増す働きにも関与しています。このように、他の臓器との関連を多臓器連関といいます。現在、世界中の研究者が、骨と多臓器連関(別項参照)をテーマに多方面から研究に取り組んでいるのです」

 太古の時代、海に住んでいた生物が陸に上がって生活するため、骨は重要な役割を担った。海の中ではいつでも吸収できたカルシウムを骨に蓄え、地上の重力に耐えられるように身体を支え、頭蓋骨や肋骨(ろっこつ)、骨盤で内臓を守る役割も骨にはある。

 さらに、背骨の脊髄には神経の束が通って全身のネットワークを支え、骨の中の骨髄には血液が通う。白血球やリンパ球などを作る造血細胞も存在し、血液中の免疫細胞(白血球)を作るためにも重要な役割を骨は担っているのだ。

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