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【マンガ探偵局がゆく】BL誕生50年の源流 美少年マンガの先駆「雪と星と天使と」 (1/2ページ)

 実は、探偵長にとってはアウエーなジャンルの依頼だが、がんばってみた。

 「大ファンというほどではないのですが、BL(ビーエル)マンガが好きで、マンガアプリなどを読んでます。先日、今年はBL誕生50年と聞きました。私が生まれる前からあったなんて信じられないのですが、本当でしょうか?」 (パート主婦・43歳)

 

 BLの歴史については諸説あっていちがいには言えないが、1978年9月にサン出版から創刊された雑誌「COMIC JUN」がひとつのエポックという点は一致しているようだ。

 その頃まだ〈耽美系〉や〈美少年もの〉と呼ばれていたマンガや小説を掲載する雑誌で、創刊号では竹宮惠子が表紙と短編「変奏曲」を描き下ろし。ほかにも青池保子、大島弓子、木原敏江らのカラーイラスト、中島梓の評論、ひさうちみちおの短編、いしいひさいちの四コマまで加わるという超豪華な顔ぶれだった。

 3号からは「JUNE」と改題されて、〈JUNE系〉という言葉も生んだ。

 その「COMIC JUN」創刊号にマンガ評論家・小峰聡(米沢嘉博の別ペンネーム)による「美少年マンガの系譜」という論考が掲載されている。これによれば、美少年マンガの先駆となったのは、竹宮惠子が小学館の「別冊少女コミック」1970年12月号に発表した短編「雪と星と天使と」。のちに「サンルームにて」と改題された作品だ。

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