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お薬残していませんか? 広がる「節薬バッグ運動」、飲み忘れなど残薬確認し処方 まずは薬剤師に相談を (1/3ページ)

 「医療機関で処方された薬を家に残していませんか」と問われて、心当たりのない人はめったにいない。自分が飲み忘れたのがいけないと思い、病院や薬局で言い出すのは気が引ける。だが、残薬は医療費の無駄になるだけでなく、医師の治療の選択にも影響を及ぼしかねない。そんな現状に「では、どうすれば飲めるのか一緒に考えましょう」とかかりつけ薬剤師が相談に乗る「節薬バッグ運動」が全国に広がりを見せている。

 福岡市薬剤師会は2012年、九州大薬学研究院の島添隆雄准教授(臨床薬学)と協力して運動を始めた。同薬剤師会の木原太郎副会長によると、まず会員の31薬局でスタートし、後に約700薬局に拡大した。

 処方箋を持ってきた人に薬を渡す際、特製の手提げのバッグを配り「次回、薬が残っていたらこのバッグで持ってきて」と呼び掛けた。残薬は使用期限や保管状態を確かめ、主治医に確認の上で飲める分だけ新たな処方を減らすことができる。

 3カ月間の試行の結果、31薬局で節約できた薬剤費は計約70万円。これを全国の1年間に当てはめると、3300億円に相当する金額だった。

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