記事詳細

【追跡 コロナ第3波と「性の変化」】キスは要注意だが…性交渉自体で感染しているかは明らかになっていない (2/2ページ)

 新型コロナ感染予防の基本は、密閉・密集・密接の「3密」を避けるべきとされている。このことから、風俗業が危ないといわれてきたが、岡氏は「空気感染を考えればそれ以上に危険な場所は他にあります。例えばカラオケボックスのような場所。注意すべきは『3V』です」と警鐘を鳴らす。

 3Vとは、Venue(会合場所)、Ventilation(換気)、Vocalization(発声)である。

 換気の行き届かない空間に5~6人が集い、大声で歌うのは最も危険で、人が増えればさらにリスクが上昇する。

 それと比較すれば、性風俗でキスをすることなく、マスク着用かつ対面会話禁止でサービスを受けるほうが、リスクは低いとも言えるのではないか。しかも1対1のサービスなので、バーやクラブよりもクラスターにはなりにくい。

 都内のある風俗店では現在、コロナ対策として、スタッフの出勤前の検温、手洗い、殺菌うがい、アルコール消毒を徹底。室内の換気、湿度管理、消毒などもしっかり管理しているという。それでも、風俗店を含む夜の繁華街では、たびたびクラスターが発生して「危険ゾーン」と名指しされる地域もあった。風俗業界や日本人の性生活にはどのような変化が起きているのか。次回からさらに探っていく。 

(医療ライター 熊本美加)

 ■岡慎一(おかしんいち) エイズ治療・研究開発センター(ACC)長。米国NIH/NIAID客員研究員、東大医科学研究所感染症研究部助教授、国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター部長などを経て、2006年より現職。熊本大エイズ学研究センター客員教授併任。

関連ニュース