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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】第3波到来? 心配される医療従事者の「燃え尽き症候群」

 冬に向けて新型コロナウイルスの拡大が懸念されるなか、14日には全国で過去最多に迫る1715人の感染が確認されました。日本医師会の中川俊男会長は「第3波と考えてもよいのではないか」と述べたうえで「全国的な感染者の急増が続けば、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)するのは明らか」との認識を示しました。

 こうしたなかで心配されるのが医療従事者の「燃え尽き症候群」です。新型コロナウイルスの診療は通常の診療と違って神経を使わなくてはなりません。防御衣やN95規格のマスクを着用したうえで厳重な注意が必要なので時間がかかります。

 隔離された病室での診療には普通の診療とは違ったスキルが必要になります。とくに重症の患者さんに対する医療については、感染を防ぐためだけでなく、人工呼吸器や人工心肺装置「ECMO」(エクモ)などを扱う高度の医療技術が必要になります。

 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公医師が新型コロナウイルスの最前線で診療にあたっていた医療従事者を対象に燃え尽き症候群になっている割合についてチェックした調査があります。

 その結果によると、燃え尽き症候群になっている医療従事者の割合は312人中98人と32%になりました。業種別にみると、医師が13%、看護師が47%、放射線技師が36%、薬剤師は37%と看護師がもっとも高い数字になりました。

 こうした数字をみると、新型コロナウイルスの診療にあっている医療従事者への支援が必要になると思われるのに、政府の対策はあまりにもお粗末すぎます。ブルーインパルスを飛ばすだけが支援ではありません。

 「Go To トラベル」などのキャンペーンもいいのでしょうが、政府はもっと医療従事者にも目配りをしてほしいものです。さらに医療機関だけでなく、新型コロナウイルスの最前線で仕事をしている保健所や学校の保健師や看護師に対する支援が必要と思われます。

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