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【追跡 コロナ第3波と「性の変化」】緊急事態宣言解除で戻ってきた性感染症の来院者 コロナ禍でも“安心モード”に? (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症の国内での死亡率は下がっている。国立国際医療研究センターの調査では50代、60代では、6月5日以前の重症者の死亡割合は10・9%だったのが、6月6日以降は1・4%に。70歳以上では31・2%から20・8%に低下。40代以下では6月6日以降に入院し亡くなった人は、この調査では1人もいなかった。こうした中、若者はつい“安心モード”となり、性感染症も減っていないことが取材で見えてきた。

 また、アフターピル(緊急避妊薬)を処方するオンラインクリニックへ「先程、失敗しちゃって…」といった夜間の問い合わせが増加しているという。このことからも、若者の性行動はさほど衰えていないと推測される。

 性感染症について知識がない若者が多いと前回とお伝えした。しかし、エイズなら誰もが知っているだろう。

 かつては「エイズ=死の病」とイメージがあり、握手で感染するといった誤解が広まり、まさに今の新型コロナウイルスと同様で、間違った情報が氾濫していた。エイズは単剤治療でも適正量がわからなかった時代から、カクテル療法、そして1996年にはHAART療法(多剤併用療法)の効果が確認された。適切な治療を継続的に受けることでエイズは糖尿病、高血圧と同じ「慢性疾患」と考えられるようになっている。

 たとえ、HIV感染してもエイズの発症を治療で食い止めることができ、平均寿命は延び続けている。

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