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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】高難度の腹腔鏡切除で日本屈指の実績 福山市民病院・肝胆膵外科科長、門田一晃さん (1/2ページ)

 瀬戸内を代表する工業都市・広島県福山市。人口約46万を誇るこの都市の基幹病院である福山市民病院に、高難度の腹腔鏡手術で知られる肝胆膵外科医がいる。

 同院肝胆膵外科科長の門田一晃医師は、福山市に隣接する広島県府中市で生まれ、東京の大学と病院で研鑽を積み、豊富な実績を引っ提げて7年前に凱旋した。

 「子供の頃に手塚治虫の『ブラック・ジャック』を読んで『人が生きる意味』を考えるようになったんです。それ以降医師、しかも外科医以外の職業に就くことは考えられませんでした」

 念願叶って外科医としてデビューした後も、『迷ったときは困難な道を選ぶ』という生まれ持っての性格が影響し、最も難度の高い肝胆膵外科の道に進む。当時黎明期だった腹腔鏡手術に、早い時期から取り組んだ。

 腹腔鏡下肝切除の執刀数は約400例。そのうちの6割を、高難度手術として定義される系統的肝切除が占める。これは全国トップクラスの実績だ。

 「手術を任せてくださった患者さんのために、一つひとつの手術で予習復習を怠らずにやってきた。教えられた手技を守り、よりよい手技に改善し、新しい手技を開発する『守・破・離』に徹してきました」

 もう一つ、門田医師が心がけていることがある。治療方針を立てるときに、「目の前の患者が自分の親だったら」と考えて接することだ。

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