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【BOOK】史上最年少での三島賞受賞は「これからがんばってね」の激励 宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』 (1/3ページ)

 作家への登竜門のひとつ「文藝賞」でデビューした宇佐見りんさん。その受賞作『かか』は第33回三島由紀夫賞を最年少で受賞。選考委員絶賛のなか、期待の新人の第2作が刊行された。注目の“学生作家”に聞いた。(文・写真 竹縄昌)

 --2作目の本作刊行直前、デビュー作で三島賞受賞が決まりました

 「予想もしていなかったので、候補に上がった段階でありがたいなと感じました。その後は取材などでてんてこ舞いでしたね。思いもよらないことで、受賞後のことまでは考えていませんでした」

 --タイトルの「推し」は自分がファンとして推しているアイドルのことですが、本作の執筆はいつ頃から

 「昨年秋に文藝賞を受賞する頃くらいから着想はありました。ファンとアイドルの関係性を書きたいなと思っていて、そのときはまだ話の筋も決まっていませんでした。受賞後、2作目をがんばろうねって言われて書き始めたのですが、大変でした。第1稿を送ってからも、納得がいかず内容をかなり変えたりして、それがまとまりだしたのが4月ごろです」

 --SNS(ソーシャルネットワーク・サービス)独特の言葉遣いが生き生きと書かれています

 「私も推している俳優さんがいるので、情報を追っているうちに自然と入ってくる言い回しですね。それ以外にも、たとえばSNSのトレンドなどを見ていると、アイドルや俳優、ユーチューバーといった有名人を推している人の声が流れてくるので、それを積極的に見ていました」

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