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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】最適な術式で丁寧な膵がん手術 国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科医長・伴大輔さん (1/2ページ)

 がんの中でも最も治療が難しいとされる「膵がん」。この病気の外科的治療の成績向上に果敢に挑んでいるのが、国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科医長の伴大輔医師だ。

 肝胆膵外科での腹腔鏡下手術のエキスパートとして知られる伴医師は、母校・東京医科歯科大学病院から今年の春に現在の病院に移ってきた。

 「肝切除での腹腔鏡手術の本格的な導入が当面の目標。現状の全国平均は開腹手術の7に対して腹腔鏡3程度の割合。これを当センターでは逆の3対7くらいに持っていきたい」と抱負を語る。

 日本のがん治療のトップホスピタルである同院の実績は、全国の病院に大きな影響を与える。それだけに責任は重大だが気負いはない。

 「どちらかというと安全運転を旨とする性格なんです。丁寧に、確実に症例を重ねていくことで、腹腔鏡のメリットを証明していきたい。そこに冒険心はないんです(笑)」

 一方、冒頭で触れた膵がん手術には、最適な術式の選択を心がける。

 「膵臓の左側(膵尾部)の手術には腹腔鏡が適しているので、その有効性をまず証明したい。ただ、反対側の膵頭十二指腸切除術への腹腔鏡手術の導入は、現状では慎重であるべきです。とはいえ、将来的に膵がんの手術にロボットが導入される可能性は高いので、それを視野に入れた術式の確立を進めたい」

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