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【唾液とAI解析でがん超早期発見】世界の企業が狙う山形発の分析技術 「鶴岡市先端研究産業支援センター」を取材 (1/3ページ)

 世界初のがん唾液検査を実施している企業「サリバテック」は山形県鶴岡市にある。コロナ禍でオンラインの取材が奨励されているが、やはり、現地を見ないと、実感を込めた記事は書けない。人の命や健康にかかわる医療関係記事ではなおさらそうだ。

 鶴岡市は県の西部にある。山形市内から車で向かい、1時間以上走り、長いトンネルを抜けたら、ナビ画面では鶴岡市内と表示された。車窓からは、出羽富士とも呼ばれる鳥海山も遠くに見えてきた。道路の左右の景色は一面、収穫の済んだ田んぼや畑。ほとんど通行人なども見かけない。

 すると、突然、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、飲食店が立ち並ぶ一角が見えた。その向かい側には近代的な建物がある。「ここに違いない」。正面のゲートには「鶴岡市先端研究産業支援センター」と書かれていた。

 「このあたりだけ、お店が少し集まっているのです」

 玄関でサリバテックの前田詩穂さんが笑顔で迎えてくれた。

 センターは約4万3000平方メートルの広大な敷地。A、B、C、D、J棟があり、世界初の合成クモ糸繊維の量産化に成功した「スパイバー」など、エッジの利いた技術を売りにするベンチャーや理化学研究所など14団体が入居する。

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