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【ここまできた男性不妊治療】男性側の不妊原因の8割が「造精機能障害」 「精索静脈瘤」は手術で7割が改善 (1/3ページ)

 国立社会保障・人口問題研究所の2015年調査によると、国内の夫婦の5・5組に1組が不妊の検査や治療を受けている。その不妊症の約半数は、男性側にも原因があるのだ。では「男性不妊」は、どういったことが原因で起こるのか。

 東邦大学医療センター大森病院・リプロダクションセンター(泌尿器科)の永尾光一教授が説明する。

 「男性不妊の原因は、3つに大きく分けられます。精子を造る機能に問題があり、精子の数が少なかったり、運動率が悪かったりする『造精機能障害』。十分に勃起しなかったり、射精できなかったりする『性機能障害』。そして、精子は精巣内で造られているけれど、精子の通り道に問題があって精子が出てこれない『精路通過障害』です」

 これらの原因によって、精液が出ない「無精液症」、精子数が少ない「乏精子症」、精子がいない「無精子症」、精子の運動率が悪い「精子無力症」、正常な形態をした精子が少ない「奇形精子症」などの精子異常が起こり、受精しにくくなるのだ。男性不妊の半数は複数の異常が認められるという。

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