記事詳細

【医療 新世紀】進化するレーザー治療 前立腺の肥大組織を“蒸発” 高齢者にも体の負担少なく、新たな切り札として期待 (1/3ページ)

 多くの中高年男性を悩ませるのが「前立腺肥大症」だ。ぼうこうの下にある前立腺が年齢とともに大きくなり、尿道を圧迫してさまざまな排尿障害を引き起こす。以前は前立腺を電気メスで切除する手術が主流だったが、薬物療法など治療の選択肢が広がった。中でも進化が目覚ましいのが強力なレーザーで肥大した前立腺の組織を“蒸発”させる手法だ。体を切らないため高齢者にも負担が少なく、入院期間が短い。新たな切り札として期待されている。 

 ▽尿のトラブル

 前立腺は精液を作る男性特有の器官。クルミほどの大きさで尿道の周囲に位置する。年を取ると組織が肥大し、時にミカンほどの大きさになって尿の通り道をふさぐ。夜中に何度も起きてトイレに行く。おしっこが出にくく残尿感がある。思わぬ尿漏れなどのトラブルが起きる。ぼうこう炎の原因になることもある。

 厚生労働省の患者調査によると、1990年に17万2000人だった患者数は2017年に47万3000人に増えた。高齢者の多くで前立腺が肥大し、3割に症状が出る。高齢化社会の生活の質を低下させる大きな要因だ。

関連ニュース