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【コロナ時代の「逆流性食道炎」対処法】食後すぐ寝る生活習慣が災い 肥満や前屈みも悪影響 (1/2ページ)

 コロナ禍での「寝正月」に続いて、首都圏の緊急事態宣言や飲食店の時短要請などが、食生活にも影を落としている。自宅で飲食した後、すぐに寝ることで起こりやすい「逆流性食道炎」の増加だ。胸焼けなどのイヤな症状に見舞われて、夜中に目覚め、不眠に陥るだけでなく、ほかの病気の可能性も潜む。専門医に対処法を聞いた。

 逆流性食道炎は、簡単にいえば、胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気である。胃酸は、たっぷり食べた肉類も溶かすほど強い酸性の性質を持ち、胃の粘膜は保護機能があるが、食道の粘膜にはない。そのため、胃酸が食道に逆流すると炎症が起こり、胸の辺りがチリチリするような痛みや、口の中に酸っぱい液(呑酸=どんさん)が込み上げるといった不快な症状に見舞われる。では、なぜ逆流するのか。

 「胃の入り口は下部食道括約筋によって、食べ物が胃に入るときに開き、胃に食べ物が入った後には閉じる仕組みがあります。この下部食道括約筋の働きが、加齢などで緩みやすいのです。また、内臓脂肪などで腹圧が高いと、胃の入り口が開きやすくなります」

 こう説明するのは、東京医科大学病院内視鏡センターの河合隆部長(消化器内視鏡学主任教授)。

 「腹圧は、前屈みの姿勢でもかかりやすくなります。年齢、体形、姿勢が関与し、暴飲暴食などの食べ方、食後すぐに寝るといった生活習慣も胃酸の逆流に関わります」

 暴飲暴食で胃の入り口が緩みやすく、その状態で身体を横たえれば、当然のことながら、緩んだ胃の入り口から胃酸が逆流しやすくなる。

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