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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】スマホを使った「自律神経の簡易検査法開発」 大阪大学大学院招聘教授・倉恒弘彦さん (1/2ページ)

 「コロナ鬱(うつ)」と呼ばれるメンタルの不調が社会問題化しているが、コロナ以前から、自律神経のバランスを崩して様々な不調を感じる人は少なくなかった。そうした「自律神経と疲労」の研究で知られるのが、大阪大学大学院招聘教授の倉恒弘彦医師だ。

 疲労。中でも、箸も持てないほどの異様な疲れが続く「慢性疲労症候群」の病態解明に長く取り組んできた。

 倉恒医師がいま、力を入れるのが、自律神経のセルフチェックだ。

 「労働安全衛生法で定められたストレスチェック検査を受けた経験のある人も多いと思いますが、これは57の質問に被験者が回答する形の検査法。被験者が正直に回答すればいいが、それを客観的に評価する方法がない。血圧計で血圧を測定するように、心の状態を数値で測定できれば…という思いから研究を重ねて、ようやくその仕組みを開発しました」

 倉恒医師が開発したのは、スマートホンを使った簡易検査法。専用の無料アプリを入れて、スマホのカメラレンズに指を当てると自律神経の状態が解析され、バランスがストレス度として、活動状態は偏差値を基にした脳疲労度として表記される。

 「自律神経の“揺らぎ”を示す部分を脈拍から拾い出して数値化しています。さらに詳細なデータが測れる有料版(月額300円)では、その人の自律神経のデータに基づく健康アドバイスなどにも対応しています」

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