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【BOOK】火星や木星の地下に海の存在…地球外生命はいるか!?です 豊富な写真と図版で示す太陽系の最新情報 渡部潤一さん『Newtоn大図鑑シリーズ太陽系大図鑑』 (1/3ページ)

 太陽を中心に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星など8つの惑星を従え、46億年という気が遠くなるほど長い歴史をもった太陽系の最新情報が、このほど1冊にまとまった。豊富な写真と図版で示す『太陽系大図鑑』の監修を務めた国立天文台(東京都三鷹市)副台長の渡部潤一さんに、あれこれを聞いた。 (文・たからしげる/写真・渡部潤一氏提供)

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 --本書には太陽系に関する最新の情報が詰まっていますね

 「最新の探査機の成果もふんだんに含まれています。ニューホライズンズ探査機による冥王星の姿や、海王星より遠い軌道を公転している太陽系外縁天体の一つアロコスの画像、カッシーニ探査機が発見した、土星の衛星エンケラドスから水が噴出する画像、また最新の内部構造モデルも掲載されています」

 --太陽系には、未解明の謎がいくつも秘められているとか

 「例えば海王星より遠い距離で太陽を回っている太陽系外縁天体もそうですね。まだ、その分布も含めて完全には解明されていません。一部の天体の軌道配置から未知の第9惑星が存在するのではないかと言われ、研究が進んでいます。一方、火星の地下には湖が発見され、エンケラドスや、木星の衛星エウロパなども地下の海の存在が明らかになってきました。地球外生命は存在するか、がクローズアップされてきています」

 --宇宙に興味を持ったきっかけは

 「もともと理科少年で、昆虫や工作が好きでした。アポロ11号の月着陸や火星大接近などで天文にも力が入るようになりました。大きなきっかけは、1972年のジャコビニ流星群です。小学校6年生でしたが、担任の先生にお願いして学校の校庭で観測をやる許可を得ました。ところが、待てど暮らせど流れ星が見られない。天文学にはまだ予測できないことがある、ということを知りました」

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