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【ぴいぷる】集まれ“大鉱物”! おいしそうで、枯れもせず…だから好きだ 鉱物蒐集家・さとうかよこ (1/3ページ)

 おいしそうで、枯れもせず死んだりもしない、だから鉱物が好きだと言う。全く新たな視点からその魅力を伝え続ける“鉱物女子”である。

 活動拠点は、鉱物のネット販売から理科実験のワークショップまで行い、若い女性を中心に人気を博す「きらら舎」(東京)だ。「雲母」の訓読みから命名した。

 「小学校教諭の経験があるので、理科実験などは得意ですね。ワークショップではニッパーで石を割っていき、美しい八面体を取り出す蛍石(ほたるいし)の劈開(へきかい)割り、ほかには紫水晶の加熱実験、ビスマス人工結晶作り、鉱物を使ったジオラマ標本作りなど喜ばれます」

 扱っている鉱物は、国内外の業者から仕入れる。小指の爪ぐらいの大きさからキャビネットサイズまで。値段は下は200円から、上は1万円前後。「お小遣いをためれば買えるもの」を販売のコンセプトにしているため、収支はとんとんという。

 そもそも鉱物とは何だろう。

 「博物学の祖、リンネによれば、自然は動物、植物、鉱物の三界から成り、動いて生きているのが動物で、動かないけれど生きているのが植物、動かず生きていないのが鉱物だと。鉱物は、地質学的作用で天然に産出された一定の化学組成を持つ無機質結晶質物質。岩石とは鉱物その他の集合体ですね。例えば、花崗岩は石英、長石(ちょうせき)、雲母、角閃石(かくせんせき)など鉱物の集合体です」

 常温で液体の南極石や水銀、氷や岩塩は鉱物だが、有機物由来の石油や琥珀(こはく)は鉱物ではないというから面白い。

 「現在、世界で見つかっている鉱物は約5500種。世界38カ国の団体で構成される国際鉱物学連合が、すべてのリストをウェブで公開していますよ」

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