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【ぴいぷる】集まれ“大鉱物”! おいしそうで、枯れもせず…だから好きだ 鉱物蒐集家・さとうかよこ (3/3ページ)

 次はオーケン石。インドの鉱物業者の話では道路工事のときなどに採れ、「白いふわふわの毛に包まれた小動物みたいな形で、何とも愛らしいんです。触るとふわりとした感触で驚きです」。

 3つ目はというと、「今一番ほしい燐葉石(フォスフォフィライト)です」。

 ボリビアのポトシにあるセロ・リコ銀山で初めて発掘された鉱物で、「淡い青色や鮮やかな青緑色のものがあり、希少でコレクター垂涎の的です。でも、この銀山での採掘は1950年代に終わってしまいました」。

 最近、愛媛大地球深部ダイナミクス研究センターが、天然ダイヤモンドをしのぐ世界一硬い「ヒメダイヤ(ナノ多結晶ダイヤモンド)」の合成に成功したが-。

 「ダイヤモンドは確かに硬度では一番硬いとされています。でも、劈開があったり加熱すると消滅したりするんです。私は、ヒメダイヤやダイヤモンドより硬い、天然のロンズデーライトの方が好きですね」

 ダイヤモンドより58%も硬く、同じ炭素原子の結晶で、その結晶構造から六方晶ダイヤモンドとも呼ばれる。

 「やっぱり人間が作ったものより、どんなに小さな欠片でも…ね。自然界の鉱物は46億年の地球の歴史を閉じ込めていますから」

 鉱物好きと、これから鉱物を集めてみようという人のために、お気に入りの1つを探す手伝いがこれからも続く。

(ペン・冨安京子 カメラ・酒巻俊介)

 ■さとう・かよこ 鉱物蒐集家。「きらら舎」オーナー。1963年3月31日、東京生まれ。57歳。國學院大學文学部卒。小学校教諭の経験を生かしてオリジナル理科系雑貨ネットショップ「きらら舎」とカフェをオープン。著書に『鉱物レシピ結晶づくりと遊びかた』『鉱物きらら手帖』など。

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