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【ベストセラー健康法】認知症になった認知症専門医と娘の生き方 『父と娘の認知症日記 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと』 (1/2ページ)

 人生100年時代で、誰でもなりうる「認知症」。にもかかわらず、家族が、あるいは自身がいつか認知症になることに対して、不安や恐怖心を抱いている人は少なくない。そんな不安を解消するヒントが1冊の本になった。

 認知症医療の第一人者にして、2017年に自らが認知症であることを公表した長谷川和夫医師。彼の60年に渡る日記帳や雑記帳に娘・まり氏のエッセーを添えた『父と娘の認知症日記 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと』(中央法規出版)。

 「著者の長谷川先生は『認知症になって、かえって世界が広がった』と話し、積極的に公の場に出て、人々と交流し、人生を謳歌しておられます。どうしたら、そんな生き方ができるのか。日本で一番有名な認知症専門医とその家族がフォトエッセーで“認知症になってもあきらめない”生き方をお伝えできたらと思いました」。そう話すのは、担当編集の寺田真理子氏。

 長谷川医師の日記と、当時を振り返るまり氏のエッセーの両面から、認知症との向き合い方が立体的に浮かび上がる。例えば、長谷川医師が心身の変調を自覚した記述がある。

 《講演として約1時間くらい話した。ところが自分が何を話すべきかときどき分からなくなった。3回位おきる。何とかゴマかしゴマかして終わった》

 そこにまり氏の補足。 《2015年頃から、めまいの症状がたびたび出るようになりました。日記には血圧の数値と歩数を必ず記載しています。一人で講演先に向かうとき、電車の乗り場を間違えたり、建物の中でエレベーターの場所がわからず迷ったりすることもあったようです》

 周囲の先生方から遠回しに「もう講演はやめたほうがいいのでは」と言われ、まり氏がサポートの必要を感じたのも、この頃からだという。

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