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【大崎裕史 麺喰いにつき】「東京で覚えた味」 鹿児島のラーメン文化に一石「煮干し百式 葉琉」 (1/2ページ)

 日本のラーメンが面白いのは「ご当地ラーメン」の存在である。地方(地域)によってまったく違ったタイプのラーメンが根付いているので地方のラーメン食べ歩きが楽しくてしようがなかった。しかし、ここ数年は情報の流通と都内で修業した人が出身地に戻って「覚えた味」を地元に持ち帰るケースが増えている。地方に行って話題の店で食べてみたら「首都圏ではやりの味」であることも少なくなってきた。

 2020年10月10日にオープンした「煮干し百式 葉琉」は鹿児島の豚骨ラーメン文化に一石を投じた。70年以上の歴史がある「鹿児島ラーメン」はやさしい豚骨ラーメンである。そんなご当地に都内ですらなかなかお目にかかれない「ドロドロ濃厚煮干」の店が誕生したのだ。

 店主は都内の店で修業し、まだ鹿児島では珍しかった「台湾まぜそば」を主軸とした「麺屋はる」を16年11月にオープン。「油そば」が少しずつ増えてきた鹿児島に「台湾まぜそば」の存在を知らしめたのである。そしてその「麺屋はる」時代に限定で出していた「煮干しラーメン」に手応えを感じ、自身二号店となる「煮干し百式 葉琉(はる)」をオープンさせたのである。

 メニューは、煮干しが効いた清湯醤油の「中華そば」。ドロドロ煮干しスープの「濃厚煮干しそば」。さらに極濃ドロドロの「極濃煮干しつけ麺」の3本柱。地方に行って同じ店に2回行くことはめったにないが、ここへは2回足を運んだ。「濃厚煮干しそば」を食べた後に「つけ麺はさらに濃いです」と言われて、気になって鹿児島滞在中にまた来てしまったのだ。

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