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【BOOK】結婚とは「誤解」であり、絶対に解いてはいけない 大事な事は目を背けること 武田鉄矢さん『老いと学びの極意 団塊世代の人生ノート』 (3/3ページ)

 --新型コロナ禍の時代を生き抜くヒントは

 「もはや『グローバルスタンダード』のようなひとつの理屈で世界を解くことはできなくなりました。日本で言うならば、都道府県の単位でもダメ、(江戸時代の)『藩』の発想に戻った方がいいと思います。野球でも巨人(東京)はホークス(地方)に勝てなかったでしょ。こんな時代にこそローカルの人に手を挙げてほしい。そこに次の、新しい何かがあるような気がします」

 --先が見えないのがつらい

 「(僕の仕事も)大打撃です。でもね、僕はエンターテインメントの人間だから、つらい日々の中でも、『雲』よりも、その切れ間に見える『青空』を見ていたいと思うのです」

 ■『老いと学びの極意 団塊世代の人生ノート』 文春新書850円+税

 歌手、俳優として活躍する武田さんは中高年に差し掛かるころから、ふとした疑問を「人生ノート」に記すようになった。そして、疑問を解き明かすヒントを探し、自分なりに究明してゆく。疑問の範囲は幅広い。敬愛する坂本竜馬と18歳のときに出合った司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』。フォークソングのスター、吉田拓郎の詩。熟年を迎えた夫婦円満の秘訣…。新型コロナ禍を生き抜くヒントも隠されている。

 ■武田鉄矢(たけだ・てつや) 1949年福岡県出身。71歳。福岡教育大中退。72年、ボーカルを務めるフォークグループ「海援隊」の「母に捧げるバラード」がミリオンヒットを記録。俳優としても高倉健と共演した映画「幸福の黄色いハンカチ」や連続ドラマ「3年B組金八先生」シリーズなどで注目を集め、多くの大河ドラマにも出演した。著書に『私塾・坂本竜馬』『アラ還とは面白きことと見つけたり』など。

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