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【ここまで進んだ最新治療】銀歯を使わない歯科の保険治療 白いかぶせ物「CAD/CAM冠」 (2/2ページ)

 ただし、CAD/CAM冠の最大の弱点は、銀歯やセラミック(自由診療の歯)よりも材質の強度が劣るところだ。

 「治療対象の条件には『大きな力がかかり過ぎない』『かみ合わせが安定している』などがありますが、実際(統計)には約10%に脱離・破折などが起こります。それはCAD/CAM冠の材質は、水(唾液)に長く浸かっていると、強度がもろくなる性質があるからです。特に、力が最もかかる大臼歯(前から6番目の奥歯)では、壊れる可能性が一番高くなります」

 また、冠をかぶせる場合、土台となる元の歯を削る必要がある。CAD/CAM冠では材質の厚みを厚くして、強度を上げる対策が取られるが、その厚さは銀歯の倍以上が必要。女性など歯が小さかったり、薄かったりすると、材質の厚みを確保するだけ歯が削れないので適応が難しいことがあるという。

 「保険治療では、冠の保証期間は2年です。しかし、CAD/CAM冠は予後が不安定で、再治療が必要になる可能性を考え生涯治療費に換算すると、必ずしも安価とはいえません。治療する歯の場所や状態で、どんな治療法が最良なのか、歯科医師によく相談するのがいいでしょう」

 CAD/CAM冠にかかる自己負担金は、銀歯に比べて1000円以上高額になるという。(新井貴)

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