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【脳梗塞 徹底予防と最新治療】2センチ超の血栓が心臓から飛ぶ「心原性脳塞栓症」 日頃から脈を測る習慣を (1/3ページ)

 脳梗塞の中でも、心臓から飛んだ血栓で脳の血管が詰まる「心原性脳塞栓症」は恐ろしい。命に関わるような脳の太い血管が詰まり、半身まひなどの重い後遺症も引き起こす。なぜ重症化しやすいのだろうか。

 「心臓の中で生じる血栓は、血管内の血栓よりも大きいものが多いからです。血管内の血栓が1センチ以下とするならば、心臓は2~3センチ程度は珍しくない。大きな血栓が飛んで詰まるので、心原性脳塞栓症は重い症状になりやすいのです」

 こう説明するのは、心臓血管研究所付属病院の山下武志所長=顔写真。心房細動の診断・治療を数多く手掛け、長年、啓蒙活動にも力を注ぐ。

 心臓の中に大きな血栓ができるのは、「心房細動」という不整脈に関係している。

 心臓は電気信号によって、1分間に60~100回程度規則正しく拍動しているが、心房細動になると、電気信号の乱れで1分間に400~600回も、心房(心臓の左右上部)が細かく震えるようなことが起こる。すると、心房のポンプ機能が低下して心房内に血液がよどむのだ。血液は流れていると固まらないが、よどむと固まる性質があるので血栓ができやすい。

 「心房細動は冬に起こりやすいので注意してください。ただし、心房細動の約半数の人は自覚症状に乏しく、健康診断の心電図検査でも見つからないことがあります」

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