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【脳梗塞 徹底予防と最新治療】危険な「心房細動」…重篤な脳梗塞の引き金に 大敵は飲酒・睡眠不足・ストレス (1/3ページ)

 重篤な脳梗塞の引き金「心房細動」は、冬場から早春にかけての寒い時期に起こりやすい。特にコロナ禍の乱れた食生活が加わると、そのリスクは高くなる。

 「心房細動の3大発症要因は、(1)飲酒(2)睡眠不足(3)精神的・肉体的なストレス-です。特に生活習慣病や肥満、メタボリックシンドローム、心臓病を抱えている方は注意が必要です」と、心臓血管研究所付属病院の山下武志所長が警鐘を鳴らす。

 心房細動では、乱れた電気信号により心臓上部の心房が1分間に400~600回も細かく震え、正常な心拍を刻めなくなる。その結果、心房内でよどんだ血液の中に血栓が生じ、血流に乗って脳の血管に到達し脳梗塞になるのだ。3大要因の飲酒、睡眠不足、ストレスは、自律神経の乱れなどで心拍に悪影響を及ぼす。

 なぜ生活習慣病により電気信号が乱れるのか。

 「詳しいメカニズムはわかっていません。皮膚の老化のような現象が、心臓でも起こると考えられています」

 若い頃の皮膚は、ハリや弾力があってしなやかだが、加齢に伴い、ハリや弾力が失われてシワが生じる。心臓も老化によって、ハリが失われて凹凸が生じることで、電気信号が正常に伝わりにくくなると考えられているようだ。乱れた電気信号がグルグルと巡ることで、1分間に400回も心房が震えるようなことが起こる。生活習慣病や肥満は、活性酸素などで老化を加速させ、心臓の老化も後押しすることで、心房細動につながるのだ。

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