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【マンガ探偵局がゆく】水原勇気の10年前にいた美少女投手! つのだじろう「ライバル左腕」の丘みどり (1/2ページ)

 プロ野球のキャンプも始まり「球春到来」だが、今年はいつもとは違う「コロナ禍での球春」だ。それでも野球シーズンがはじまるのはうれしい。今回は野球マンガの調査依頼を取り上げよう。

 「子どもの頃、兄が持っていた新書判単行本で、おさげ髪の美少女投手が登場する野球マンガを読んだ記憶があります。あいまいな記憶なんですけど、あれこそ女性投手がマンガに登場した最初ではないか、と思うのです。友人に話すと“女性投手第1号は水原勇気だろう”と取り合ってもらえません。兄に確認しても覚えていないようです。私が間違っているんでしょうか?」 (58歳・会社員)

 水島新司の代表作『野球狂の詩』に日本プロ野球初の女性投手の水原勇気が登場したのは1976年。野球協約の壁を乗り越え、アンダースローから繰り出す魔球・ドリームボールで活躍する姿は、映画化もされ話題になった。

 それ以前に女性投手が登場したマンガを探偵長の記憶を手がかりに探ってみると、秋田書店の月刊誌『冒険王』で66年4月号から67年5月号に、つのだじろうが連載した『ライバル左腕』がようやく見つかった。

 主人公の矢城章吾はサウスポー投手。旭中学に転校した矢城は野球部で、同じサウスポー投手の轟健二と出会いライバルとしてぶつかり合う。そんなふたりの前に現れたのが、緑中学のエース・丘みどりだ。おさげ髪の美少女で技巧派のサウスポー。中学選抜大会の決勝戦で緑中学と対戦した矢城と轟は、打者の心理をついたみどりの巧みな配球にきりきり舞いさせられ敗退してしまう。

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