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【いまさら聞けない高血圧】近い将来、大きな病気にならないために「高血圧」の治療を 脳卒中、心血管障害、腎臓病に認知症も (2/3ページ)

 つまり、現在の日本では、若い世代の高血圧は減少傾向にあるものの、国民全体として見たときは、減っていない-ということになるのです。

 しかも、現在は高血圧ではない若い人が、生涯にわたって血圧を安定して維持できる確証はどこにもありません。高齢化と高血圧はセットで考える必要があるのです。

 ところで、高血圧はなぜ治療しなければならないのでしょう。血圧が少しくらい高くても、痛くも痒くもありません。症状がないのに薬を飲んだり、食生活に気を付けることに疑問を感じる人もいます。

 たしかに200を超えるような極端な高血圧になると頭痛や吐き気などを催すこともありますが、基準値(上が140、下が90)を多少上回る程度の高血圧では自覚症状はありません。

 高血圧の治療をする目的を一言でいうと、「近い将来大きな病気にならないため」となります。

 ここでいう「大きな病気」とは、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)や心血管障害(心筋梗塞、狭心症、心不全など)、腎臓病などを指しますが、最近では認知症との関連も指摘されるようになってきました。

 欧米では高血圧が最も関与する疾患は心筋梗塞ですが、日本では脳卒中にもっとも関係するとされています。

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