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【いまさら聞けない高血圧】近い将来、大きな病気にならないために「高血圧」の治療を 脳卒中、心血管障害、腎臓病に認知症も (3/3ページ)

 また近年は、心不全を繰り返すことで死に至る高齢者の多くが、背景に高血圧を持っている、とする報告も出ています。

 高血圧は、命に関わる重大疾患の発症因子にも、増悪因子にもなり得る危険な病態だ-ということは確かなのです。「症状がないから」と無視したり軽視したりすると、ある日突然命を落とすことにもなりかねない-。その「ある日」とは、10年後か、20年後かもしれないし、もしかしたら「今夜」なのかもしれません。

 それを未然に防ぐには、高血圧と診断された時点で、的確な取り組みをスタートさせる必要があるのです。(構成・長田昭二)

 ■楽木宏実(らくぎ・ひろみ) 大阪大学大学院老年・総合内科学教授。1984年、大阪大学医学部卒業。89~91年、米ハーバード大学、スタンフォード大学留学。大阪大学助手、講師、助教授を経て2007年から教授。日本老年医学会前理事長。現在、日本高血圧学会理事長を務める。一貫して高血圧学と老年医学の臨床と研究に従事し、多くのガイドライン作成にかかわっている。

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