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【ドクター和のニッポン臨終図巻】元ヤクルト・安田猛さん 余命1年程度と診断も…「がんに負けるか!笑って死んでやる」 (1/2ページ)

 あなたががんと診断されたとき、次に気になるのは、「ステージ」ではないでしょうか。ステージとは、がんの進行具合を表す目安のことです。日本語では、「病期」と呼ばれます。初期のステージ0期からIV期の5段階に分けられます。

 がんのステージは、(1)がんの大きさ(T因子)(2)周辺のリンパ節への広がり(N因子)(3)他の臓器への転移は見られるか(M因子)-という3つの因子を、がん取り扱い規約に照らし合わせて判断されます。

 病理医とは直接患者さんを診るのではなく、採取した組織や細胞を顕微鏡で見て、最終的な病気の診断を行う医師のことです。がんのステージ別の治療方法は各がん学会のガイドラインで決められていて標準治療と呼ばれます。もしステージIVと診断された時、そのまま外科手術が行われることはありません。ステージを下げる目的か、延命目的での抗がん剤治療や放射線治療が提案されることが多いです。

 そのため、「ステージIV」=死、と捉えてしまい、なかにはうつ状態に陥ってしまう方もおられます。しかし、ステージIVの患者さんと日々向き合っている僕から言わせれば、ステージIV=死とは限りません。特に大腸がんはステージIVから完治する人がいます。また緩和ケアを受けながら結構長期間、普通に日常生活を送る人もおられます。

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