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【今から始めよう!70代まで働く健康術】食道・胃・大腸がんの過半数が「早期がん」で診断される時代間近 早期発見・早期治療で克服、がん検診の活用を (1/2ページ)

 コロナ禍で健康診断や人間ドックなどの受診を控えた人が増えている。そのため、がんの早期発見・早期治療の機会を逃した人がいるのではないかと考えられている。多くのがんは、現代の医療は、早期発見・早期治療すれば、がんの予後はよい。しかし、依然として進行がんで見つかるケースは少なくないという。

 「コロナ禍に関わらず、日本人はがん検診を受けている人が半分以下にとどまります。がん保険の加入率は世界的に見て高水準なのに、がん検診を受けない方が多い。この矛盾が、コロナ禍で後押しされたかもしれません」

 こう話すのは、東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科の島田英昭教授。臨床腫瘍学講座教授を兼任し、食道がんや胃がんの診断・治療・研究を長年行っている。また、日本消化器外科学会などの役員を兼任し、治療ガイドラインの策定にも取り組んでいる。

 「近年、医療技術の進歩は加速し、10年後には食道がんや胃がん、大腸がんの過半数は早期がんで診断される時代になるでしょう。20年後には7~8割以上の症例が、ステージ1と診断される時代となるかもしれません。しかし、がん検診を活用していただかないと、早期発見にはつながりにくいのです」

 厚労省の2019年「国民生活基礎調査」によれば、40歳から69歳で過去1年間に胃がん、肺がん、大腸がんの検診を受けた男性は、肺がんは約53%で5割を超えたが、胃がんと大腸がんは40%台にとどまっている。受診しない理由は人それぞれだが、中には、「がんと診断されるのが怖い」という人も。

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