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【医療 新世紀】在宅療養者を「遠隔看護」 タブレット端末で体調をモニタリング (1/2ページ)

 病院で治療を受けて退院し、自宅で療養中に症状が悪化する人は少なくない。兆候となる体調の変化に自分では気づきにくいためだ。聖路加国際大の亀井智子教授(老年看護学)のチームは、操作が簡単なタブレット端末を使い、在宅療養者の体調をモニタリングして看護を提供する「テレナーシング(遠隔看護)」のシステムを開発した。

 ▽無線で測定データ

 都内に住む60代後半の男性は、肺の機能が低下する慢性閉塞性肺疾患(COPD)で入院後、遠隔看護による在宅療養を始めた。自宅に無線通信環境を整備し、タブレットと連携する体重計や血圧計、血中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターなどを使用。自動的に無線で測定データを送る仕組みだ。タッチ式のタブレットで食欲の有無や体の可動、手足のむくみなどを記録する。

 データは聖路加国際大にある看護モニターセンターに送られ、チェック。気になる項目があればビデオ通話や電話で対話して確かめる。薬の処方や再入院などが必要かどうかを検討する。

 ▽心疾患も発見

 亀井さんらは2009~18年、遠隔看護の効果の有無を43人の患者に協力を求めて確かめた結果、全体として病状の悪化を防ぎ、生活の質を高く保つ効果が見られた。

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