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【あきらめない肝臓がん】「余命6カ月」から…15個の多発がん消失 「LEN-TACEシークエンシヤル療法」 (1/3ページ)

 昨年12月、コメディアンで俳優の小松政夫さんや作曲家の中村泰士さんが亡くなった。ともに肝臓がんだった。“沈黙の臓器”ゆえ、肝臓がんと診断された後、あっという間の悲劇が後を絶たない。だが、あきらめてはいけない。近畿大学医学部の工藤正俊主任教授を中心に画期的な治療方法が編み出されたからだ。既存の治療本にはまだ書かれていない治療方法に巡り合い、窮地から生還したストーリーを紹介する。

 

 コロナ禍で病院受診を控える傾向がある中でも、近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)はやや状況が異なる。「あの先生の治療を受けたい」という患者が全国から次々に訪れているのだ。

 “指名”の先は、近大医学部の工藤教授(消化器内科学)だ。

 関東地方に住む50代の笹塚良治さん(仮名)は2019年秋、地元の病院で肝臓がんと診断、しかも深刻な状態ということで、「余命6カ月」と告げられた。だが、あきらめなかった。「大阪に行けば、何とかなるかもしれない」と工藤教授を紹介された。

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