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【BOOK】「書きたい、書けない」今も繰り返しています 21歳大学生…痛感した力量不足 芥川賞受賞・宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』 (4/4ページ)

 ■『推し、燃ゆ』河出書房新社 1400円+税

 「推し」とは、アイドルなど自分が応援する対象のこと。「あたし(あかり)」は10代後半。あかりの推しであるアイドルグループのひとり・上野真幸がファンを殴るという事件を起こす。SNS上で繋がるファンたちは大騒ぎで、炎上。彼のファンブログも書いているあかりの心もざわつく。一方で、家庭内にきしみのあるあかり。両親、姉とも折り合いがつかず、高校も中退していた。やがて推しに重大な変化が起き、あかりの魂は漂泊する。(初出「文藝」2020年秋季号)

 ■宇佐見りん(うさみ・りん) 1999年静岡県生まれ。神奈川県で育つ。作家。21歳。大学2年生。高校時代に本格的に小説を書き始め、2019年、高校卒業直前の春休みに執筆した『かか』で第56回文藝賞を受賞し、デビュー。同年心を病む母を娘の視点で心情を交差させた『かか』は単行本として刊行。20年、第33回三島賞受賞。同賞では最年少の受賞となった。今年2月2作目の『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞受賞。

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