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【医療 新世紀】感染管理認定看護師、絶対的に不足 日看協は状況改善に受講費用を助成 「感染症の流行はコロナ後も起こる。複数が働く環境整備を」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症の流行で、医療現場は感染防止にかつてない対応を迫られている。中でも、一定の研修を経て専門性を身に付けた「感染管理認定看護師」は多忙を極めたが、この資格者は地域や病院の規模による偏りが大きく、人員不足が深刻化している。日本看護協会(日看協)は2021年から3年で現在の約3000人から1000人増やす計画を打ち出した。

 もう来たのか   

 兵庫県宝塚市の宝塚第一病院で院内感染が起きたのは昨年3月。患者が入院前にいた高齢者施設から「病状はどうですか」と電話があり、感染制御チームの一員で感染管理認定看護師の雪田智子さんが異変に気付いた。その高齢者施設ではクラスターが発生していた。

 患者の肺のエックス線写真にあった影は、新型コロナの特徴ではなかったか。同月1日に兵庫県で初の感染者が見つかったばかり。「もう来たのか」と感じた。同室患者は個室に隔離し、入退院を制限。院内の消毒や個人防護具の安全な着脱など基本的な感染防御策の徹底を図った。

 病院内外で活動  

 迅速に動けたのは「新型インフルエンザを想定した準備が役立った」と雪田さんは言う。院内では平時から標準的な予防策が徹底していた。病棟や外来などで感染管理を担当する看護職「リンクナース」を育成し、院内の連携、協力態勢を築いていたことも奏功した。それでも患者5人と医師ら3人が感染し、通常診療再開には1カ月近くかかった。

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