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【BOOK】週刊文春の“黄金期”を作った2人の天才編集長 柳澤健さん『2016年の週刊文春』 (3/3ページ)

 --『週刊文春』のキーワードがクレディビリティ(信頼性)。週刊誌のヘアヌード全盛期でも、それをやらなかった

 「読者が求める刺激を与えつつ、訴訟リスクを避け、なおかつ下品にもならない…。タイトル、記事、写真、すべてのバランスで、いま一番大きな三角形になっているのが週刊文春なのではないでしょうか」

 --それに比べて新聞の現状は情けなく見える

 「いまスクープを出しているのは『週刊文春』がほとんど。週刊誌にできることがどうして新聞にできないのか? ということです。麻雀卓を囲むほど検事長に食い込んだのは『書くため』ではなかったの? ってことです」

 ■『2016年の週刊文春』光文社 2300円+税

 元気のない新聞・出版界にあって、ひとり気を吐く『週刊文春』。政治、事件、芸能、スポーツ…あらゆるジャンルでスクープを連発し、「文春砲」のブランドを高らしめた。その「強さ」の秘密を、花田紀凱、新谷学という2人の名物編集長を軸にして、解き明かしてゆく。なぜ大新聞や他の週刊誌はダメになったのか? 週刊文春の躍進はメディア大変革時代の“生き残り方”も示唆している。

 ■柳澤健(やなぎさわ・たけし) ノンフィクションライター。1960年東京都出身。61歳。慶応大学法学部卒。メーカー勤務を経て、文芸春秋へ入社。「週刊文春」「Number」編集部などで活動した。2003年フリーに。主な著書に『1976年のアントニオ猪木』『日本レスリングの物語』『2000年の桜庭和志』など。

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