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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】最新療法で人工肛門を回避! 香川大学医学部附属病院・腫瘍内科教授、辻晃仁さん (1/2ページ)

 大腸がん治療の領域で、世界的な活躍を続ける腫瘍内科医が、瀬戸内にいる。香川大学医学部附属病院腫瘍内科教授の辻晃仁医師だ。

 「いまから30年前、大腸がん治療での腫瘍内科の役割は“敗戦処理”でしたが、今では“先発”を任されることが多い。そのまま根治に持ち込む“先発完投”も珍しくない時代です」

 抗がん薬や支持療法薬の開発によって、治療効果が飛躍的に向上した。従来では手術ができなかったものも、薬物療法で縮小させて手術に持ち込むことも可能になった。

 「従来なら人工肛門になっていた症例も、最新の手術に加え、周術期に上手に薬物療法や放射線療法を組み合わせることで、回避できることが増えてきた。最新の多剤併用療法、分子標的薬、免疫療法の進歩は、将来的にがんの消失や人工肛門回避の可能性を高めています」

 一方でゲノム医療に基づくプレシジョンメディシン(個別化医療)も進化している。辻医師が取り組んでいるのは、がんの再発転移とctDNAというがん由来の遺伝子の研究だ。

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