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【医療 新世紀】認知症のリスク要因 中年期の「頭部外傷」「過度の飲酒」に注意 専門家「受動喫煙の影響が心配」 (1/2ページ)

 英医学誌ランセットの委員会が、生涯にわたって影響を及ぼしうる「認知症のリスク要因」の新たな報告書をまとめた。若い時期の教育を充実させ、難聴や高血圧、頭部外傷や大気汚染の影響を減らす施策を促す内容。生活習慣病にも関係する喫煙や過度の飲酒、運動不足への注意も呼び掛けている。

 ▽12項目

 国際アルツハイマー病協会(ADI)の推計では、高所得国の認知症患者は2050年に20年の2倍になるが、低所得国や中所得国では3倍に増える。横浜市立脳卒中・神経脊椎センターの秋山治彦・臨床研究部長は「経済基盤が弱い国は社会的コストが増大し、先進国以上に深刻な問題になる」と指摘する。

 17年に発表した前回の報告書では9項目(低教育歴、難聴、高血圧、肥満、喫煙、うつ、社会的孤立、運動不足、糖尿病)のリスクを挙げた。昨年8月の新たな報告書は、最新研究に基づき「頭部外傷」「過度の飲酒」「大気汚染」を加えて12項目とした。対処が難しい加齢や遺伝性のリスクは除いている。

 ▽受動喫煙

 年代によって影響が大きいリスクを示したのが特徴。「若年期(45歳未満)」は特に教育の影響が大きい。若い時に十分な教育を受けることが生涯にわたる認知機能の維持に役立つという考え方が背景にある。

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