記事詳細

【BOOK】コロナ禍を触媒にして強いリーダーが現れる アメリカ依存が崩れ…国民は独裁者を渇望する 牛島信さん『身捨つるほどの祖国はありや』 (2/3ページ)

 --優良企業が増えても大多数の国民はその恩恵に浴していないように見えますが

 「働く者への分配が少ないからです。惰性は、海外株主へのご機嫌をとるというやり方で今も続いています。経営者が中心になって、株主にも雇用されている者にも富が分配できる、中身のある会社にしなくてはなりません。前例踏襲型は去るべきです。日本的なアニマルスピリットのある経営者を選ぶようにしなくてはなりません」

 --コロナ禍によって、日本社会がいちばん変わったことは

 「国が大事なのだと思い知らされたことです。でも、現状は右往左往しているだけで、未だ緒についたばかりです。リモートなどということは小手先のことです。のど元過ぎれば熱さを忘れるかどうかが岐路でしょう」

 --収束後を予測すると

 「米中関係の下で、外国初のショックが連続し、強いリーダーが出現します。コロナ禍はその触媒です。近々、敗戦後75年間のアメリカ依存が根底から崩れ、混乱の極み、国民は独裁者を渇望します。しかし、日本の独裁者である以上は、天皇との関係をうまくとることのできることが、大きな要件になるでしょう」

 --今を生きるために、自身が最も影響を受けた歴史上の人物は

 「森鴎外です。何か夢を持ちたいと願いながら、軍医として文士として二重の人生を送り、夢を持つことはできず、諦めをかみしめつつ死にました。軍医総監になることを望んではいても、それが人生の達成とは思えなかったから、夜中に自分を見つめながら文章を書いたのです。死の間際、『馬鹿らしい! 馬鹿らしい!』と叫んだそうです」

関連ニュース