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【食と健康 ホントの話】甘い菓子類や清涼飲料水はほどほどに 果糖の摂り過ぎによる腸内変化がメタボの要因 (1/2ページ)

 メタボリックシンドロームとは、腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上の「内臓脂肪型肥満」に、脂質代謝異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上当てはまる状態だ。単なる肥満ではなく、放置すれば生活習慣病につながることは、多くの人が知っているだろう。

 そのメタボにつながる脂質代謝異常について、これまではエネルギーの過剰摂取(食べ過ぎ)や、とくに動物性脂肪(飽和脂肪酸)の摂取のし過ぎが主要因と考えられてきた。しかしそれでは、やせ型の人の脂肪肝や、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が説明できなかった。ところが最近になって、砂糖や異性化糖など、果糖(フルクトース)を含む糖の摂り過ぎが、主要因の1つであることがわかってきた。

 果糖はその名の通り、果物などに多く含まれる、糖質の最小単位の単糖類だ。二糖類の砂糖(ショ糖)にも含まれ、果糖1分子とブドウ糖(グルコース)1分子が結合している。しかしメタボを引き起こすのは、食材に元から含まれている果糖ではなく、あとから添加されるこれらの「糖」の摂り過ぎが問題だと考えられている。

 菓子類や清涼飲料水には、砂糖や「高果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」「砂糖混合異性化液糖」などの異性化糖が添加されている。異性化糖は、砂糖より甘く安価なため、よく使用される。この果糖を含む糖が、どうして脂質代謝異常を引き起こし、脂肪肝・高脂血症(とくに高中性脂肪血症)を引き起こすかについては、ほとんどわかっていなかった。

 名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授らの研究チームは、脂質代謝異常は砂糖の摂り過ぎによる大腸の腸内細菌叢(そう=集団)が変化したことによるものであることを見いだしたと発表。オランダの科学雑誌『The Journal of NutritionalBiochemistry』オンライン版に掲載された。

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