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【ここまで進んだ最新治療】内視鏡で肥満症撃退「ESG」 保険適用を視野に臨床研究 (1/2ページ)

 東京慈恵会医科大学は昨年11月、国内初となる「内視鏡的スリープ状胃形成術(ESG)」という新しい肥満症治療の特定臨床研究の1例目の実施に成功した。今後、計20人の肥満症患者を募集し、術後6カ月間の減量効果などについて追跡調査を行うという。

 肥満症治療には、内科的治療(食事療法、運動療法、薬物療法など)と腹腔鏡を用いた外科手術がある。肥満症手術は、国内では2014年から「腹腔鏡下スリープ状胃切除術」のみが認定施設で保険適用になっている。

 ESGは、どんな治療法になるのか。東京慈恵会医科大学附属病院・内視鏡部の炭山和毅教授が説明する。

 「腹腔鏡下スリープ状胃切除術は、腹部に数カ所穴を開けて腹腔鏡を挿入し、胃の外側の部分を切除して胃を小さくする手術になります。一方、ESGは口から内視鏡を挿入して、胃を内側から縫い縮めて胃の容量を小さくする治療です。体の表面にまったく傷を作らないので、内科的治療と外科手術の中間に位置する新しい治療選択肢になるといえます」

 胃を内側から縫い縮めるESGが可能になったのは、炭山教授も米国留学中に開発に携わった「内視鏡縫合(ほうごう)器」が欧米で製品化されたからだ。ESGは13年に米国メイヨークリニックのゴストフ教授らが開発した技術で、欧米を中心にすでに数千人の患者に行われているという。

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