記事詳細

【ここまで進んだ最新治療】内視鏡で肥満症撃退「ESG」 保険適用を視野に臨床研究 (2/2ページ)

 ESGの臨床研究は、肥満外来で内科的治療(3カ月間)を行っても十分な効果が得られないBMI(体格指数)32以上で、生活習慣病などを合併する20~60歳までの患者が対象。ピロリ菌に感染していないことも条件になる。

 「ESGは全身麻酔で、治療時間は1時間くらいです。術後2日目から流動食がとれますが、退院しても1~2週間は流動食になります。入院期間は前日入院で、術後3日目に退院になります。また、これは外科手術でも同じですが、ESGで胃を小さくしても食事の量や内容など、ライフスタイルを変えることが重要になります」

 外科手術に比べると減量効果は少し低くなるが、海外では術後5年経過しても減量効果が維持できると報告されている。臨床研究の1例目の患者では、2週間で10キロ減の効果が得られたという。

 また、縫合した糸を切れば、胃が元に戻ることもESGのメリット。治療後の少食がつらければ元に戻すことができる。外科手術後に胃が大きくなった場合には、再治療にも使えるという。

 現在、臨床研究の対象患者を日本人の体格に合わせて、BMI27くらいまで広げるように倫理委員会に申請中。今後は、内視鏡縫合器の国内の薬事承認を得て、効果が十分に検証できれば保険適用を目指すという。(新井貴)

関連ニュース