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【大崎裕史 麺喰いにつき】重奏スープ受け止める自家製麺 「らぁ麺 すぎ本」 ラーメンの鬼・佐野実さんの最後の弟子に勢い (1/2ページ)

 4月11日は「ラーメンの鬼、「支那そばや」創業者・佐野実」さんの命日。過去にも「支那そばや」出身店などを回ってきたが今年は、昨年の8月に都内から横浜(青葉台)に移転してしまってから足を運んでいなかった「らぁ麺 すぎ本」に行こうと決めていた。「佐野実さんの最後のお弟子さん」としても知られており、2-3年前に佐野さんが使っていた製麺機を受け継ぎ、自家製麺へと変更。おいしさに磨きがかかった。私が最後に参加した「TRYラーメン大賞」(2019年秋発行)では塩部門1位を獲得。東京に残っていたらミシュランの星を獲る有力候補の一軒だった(ビブグルマン獲得中に移転してしまった)。

 佐野さんが登場してからラーメン業界は変わった。テレビ番組「ガチンコ」などの鬼講師として知られているが「食材へのこだわり」を業界へ持ち込み、浸透させた。全国トップクラスの人気店「飯田商店」は弟子ではないが、佐野さんを崇拝している。若手店主で清湯系をやっている人は多かれ少なかれ影響を受けているのではないだろうか? そんな存在だったと思う。そして死してさらに影響力を強めている感じすらする。

 その薫陶を最後に受けているのが「すぎ本」の杉本店主である。独立当初(2013年12月)は、同じ味を守るか、自分のオリジナリティーを出していくべきか、悩んでいたように思う。紆余(うよ)曲折の末、2、3年前から切れ味が鋭くなっていった。そして一昨年の塩部門1位である。

 移転してから行列が伸びている、と聞いてはいたものの遠くなってしまって何かきっかけがないと行けない。それが今日だった。なので、並びがスゴくても行こう、と早めに家を出た。11時半開店の所、10時52分着で18番目。思った以上にスゴい人気だ。開店時には50人くらい並んでいた。

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