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【マンガ探偵局がゆく】「マッハGoGoGo」の原点 謎のライバルたちと命懸けのレース「パイロットA」 (2/2ページ)

 一度は目標を失った英一だが、新たなレースへのチャレンジを決意。しかし、山田博士のライバル・鬼村博士と息子でレーサーの元三、そしてバイクを操る謎のスパイ十三号が、英一とA号の行く手に立ちはだかる。

 後半では正体不明のレーサー〈インカの呪い〉の挑戦を受けた英一が、南米の地下火山道を舞台にした死のレースに参加し、過酷なレースを戦う。そして、さらにレースの舞台は戦乱のアラブへと移る。

 A号は『マッハGoGoGo』のマッハ号のようにいくつもの秘密装備を駆使するわけではないが、次々に現れるライバルと命懸けのレースを戦う展開は共通している。

 本作と吉田の弟・九里一平が60年から61年に『週刊少年マガジン』で連載したバイクマンガ『マッハ三四郎』(原作・久米みのる/構成・吉田竜夫)がベースとなって誕生したのがアニメ『マッハGoGoGo』とも言われる。もやもやは晴れたかな?

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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