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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】選手の安全を守る世界最先端“匠の技” スポーツ歯科の第一人者、武田友孝さん (1/2ページ)

 困難の克服に向けて必死に努力することを「歯を食いしばる」と表現するが、人は意外に日常の活動中でも、無意識のうちに歯を食いしばっている。

 東京歯科大学の武田友孝教授は、そんな「食いしばり」と「スポーツ」の関係性を検証し、その対策を講じる「スポーツ歯科」の第一人者。

 「歯を食いしばる瞬間は競技ごとに違う。そこに発生する負荷を未然に防ぐための対策を検証するのが私の研究領域の一つです」と武田教授。

 1990年代から本格的に動き始めた日本のスポーツ歯科。武田教授はその黎明期から関わってきた。

 「アスリートが安全に競技に集中できるため、歯科領域からのサポートを充実させたい、という思いは、私自身が大学でラグビーをやっていたことも関係していなくはないですね」

 選手の口の状態と、その競技の特性に合ったマウスガードを作ることで安全性は高まる。その繊細な作業は“匠の技”だ。

 「自身の歯や顎を守るだけでなく、コンタクトスポーツでは対戦相手の保護にもつながる。海外のスポーツ歯科が“パフォーマンスアップ”を主題としてきたのに対して、私たちは“安全性の向上”に重きを置いている。その点で日本は世界の先頭を走っているという自負はあります」

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